【逆とっくり型の巣】正体はコガタスズメバチ!生態や駆除方法とは
スズメバチの基礎知識

【逆とっくり型の巣】正体はコガタスズメバチ!生態や駆除方法とは

投稿日:2021年10月21日

「コガタスズメバチはどうやって見分けるの?」
「おとなしいハチって本当?」

みなさんこんにちは!ハチおじです!
都市部にも生息している、コガタスズメバチについてご紹介いたします!

コガタスズメバチは小さいハチ…というわけではなく、むしろサイズが大きいスズメバチです。
見た目はオオスズメバチそっくりですが、体の大きさ顔の形が違うことから見分けることができますよ。

初期の巣はとっくりを逆さにしたような特徴的な見た目をしており、人目につきやすい低木の枝や茂みの中などを好んで営巣する習性があります。

おとなしい性格をしていますが、巣がある木に振動を与えたりすると一斉に働きバチが襲ってくるため、油断は禁物なんです。

この記事ではコガタスズメバチの生態や、巣の特徴について詳しくご説明いたします。
安全に自力駆除を行うためのポイントについてもお伝えしますので、「費用をおさえつつ巣を撤去したい!」という方はぜひ最後までご確認くださいね。

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コガタスズメバチの生態|おとなしいが危険性は高い!

コガタスズメバチ

コガタスズメバチの生態について、詳しくみていきましょう。

和名 コガタスズメバチ
学名 Vespa analis Fabricius
英名 yellow vented hornet
原産地 原名亜種:インドネシア・ジャワ島
日本本土亜種:北海道
日本での分布 北海道〜九州、対馬、種子島、屋久島、大隅諸島,奄美大島,加計呂島,与路島,徳之島,沖縄本島,石垣島,西表島
見た目の特徴 ・胸:黒っぽい
・頭、腹:オレンジっぽい
・オオスズメバチに似ている

名前に「コガタ」とついていますが、他のスズメバチに比べて特別小さいわけではありません。
女王バチの大きさは2.5〜2.9cm、働きバチは2.1〜2.7cmほどと、スズメバチの中でもサイズは大きめなんですよ。

見た目がオオスズメバチとそっくりなので、区別するために「コガタ」がついたと考えられています

巣作りは5月から

コガタスズメバチの活動時期は5月〜11月

巣作りをはじめるのは5月ごろと、他のスズメバチに比べると遅いスタートです。
6月以降働きバチが増え続け、9月〜10月ごろにその数はピークに達します。

10月〜11月の時期はとくに攻撃性が高くなるため、巣に近づくのは避けましょう

自力でコガタスズメバチを駆除したい方は、働きバチが増えだす6月より前に実行してくださいね。
巣の中にいる女王バチはめったに刺すことがないため、比較的安全に駆除できるんですよ。

巣に刺激があると一斉に攻撃してくる

コガタスズメバチは他種のスズメバチに比べると、おとなしい性格をしています。
巣まで2〜3mの距離まで近づいたとしても、働きバチが出てこないほどなんですよ。

ただし、巣やコガタスズメバチ自身に危機が迫ると攻撃してきます。
巣がある木を揺らしたり、近くで枝葉の剪定や草刈りなどを行い振動を与えてしまうと、働きバチが一斉に襲ってくるんです。

おとなしいけど、刺激を与えると危険なスズメバチ!と覚えておきましょう

万が一刺されると、痛みや腫れなどを引き起こします。
特別に毒の量が多いわけではありませんが、重症化するリスクもあるため注意が必要です。

エサは昆虫や樹液など

コガタスズメバチは広い食性をもつスズメバチです。

好むのはハエやアブなどの飛翔昆虫ですが、クモなどの小型の昆虫もエサにします。
樹液などの甘いものも目がなく、花の蜜や果汁を舐めている姿がよく見られますよ。

これらの豊富なエサを求めて、生息域を都市部にまで拡大させているんです。

コガタスズメバチの見分け方・他のハチとの違い

ここからは、コガタスズメバチと間違えやすい次の3種類のハチについて、見分け方やそれぞれの特徴についてご紹介いたします。

オオスズメバチ

オオスズメバチ

キイロスズメバチ

キイロスズメバチ

トックリバチ

トックリバチ

見かけたハチは本当にコガタスズメバチなのかな…?と気になっている方はぜひご確認くださいね。

①オオスズメバチ

コガタスズメバチとオオスズメバチは、見た目がとても似ています
どちらも危険なスズメバチですが、オオスズメバチのほうが攻撃性毒の量ともに非常に高く、巣に近づくと激しく威嚇してくるほど凶暴なんです。

そんなオオスズメバチとコガタスズメバチを見分けるには、「体の大きさ・顔の形・営巣場所」の違いに注目します。

見分けるポイント コガタスズメバチ オオスズメバチ
体の大きさ ・女王バチ:2.5〜2.9cm
・働きバチ:2.1〜2.7cm
・女王バチ:4.3〜4.5cm
・働きバチ:2.7〜4.0cm
顔の形 頭楯の数が3つ 頭楯の数が2つ
営巣場所 低木の枝、軒下など開放的な場所 土の中、木のうろなど閉鎖的な場所

オオスズメバチは、スズメバチの中で最も体長が大きいハチです。
そのため、1cm以上違う体の大きさでコガタスズメバチと見分けることができます。

また、よーく目を凝らしてみると顔の形の一部にも違いがあります。
顔の中心にある「頭楯」と呼ばれる突起の数が、コガタスズメバチは3つに対してオオスズメバチは2つなんですよ。

さらに営巣場所にもはっきりと違いが出ますが、コガタスズメバチの巣であっても茂みの中などの見つけにくい場所に作られているケースがあるんです。

そのため「スズメバチの姿は見かけるけど、巣が見つからない…」という方は、一度スズメバチ駆除の専門業者に調査を依頼したほうがいいかもしれませんね。

巣が見つかっていない状況では、うっかり刺激を与えてしまう危険があります!
安全のために、プロに巣の有無を確認してもらうことをオススメいたします

②キイロスズメバチ

キイロスズメバチはコガタスズメバチと同様、都市部に多く生息しているため、被害を受けやすいスズメバチです。
2種のスズメバチは、主に背中の模様の違いで見分けましょう。

見分けるポイント コガタスズメバチ キイロスズメバチ
背中の模様 模様がなく、黒一色 オレンジ色の模様がある

さらに、営巣の習性についても違いがあります。
キイロスズメバチの初期巣は屋根裏などの閉鎖空間に作られますが、6月〜8月ごろになると軒下などの開放的な場所に新しく巣を作るんです。

コガタスズメバチはこのような巣の引越しは行わないため、「夏ごろに突然大きなボール状の巣ができていた!」という場合は、キイロスズメバチの可能性が高いでしょう。

キイロスズメバチはオオスズメバチに次いで危険なスズメバチ。巣には近づかないでくださいね。

③トックリバチ

この後詳しくご紹介しますが、コガタスズメバチの初期巣はとっくりを逆さにしたような特徴的な形状をしています。
そのため、とっくり型の巣を見て「トックリバチがでた!」と勘違いされる方が多いんです。

トックリバチはドロバチの仲間で、本州〜九州の暖かい地域に生息するハチ。
コガタスズメバチのようにとっくり状の巣を作りますが、サイズはかなり小さく、以下の写真のように指先ほどの大きさしかありません。
そのため、巣の見た目や大きさの違いで見分けましょう。

トックリバチは穏やかな性格で、危険性の低いハチです。
こちらから危害を与えなければ、刺される心配もありませんよ。

【逆とっくり型】コガタスズメバチの巣の特徴

コガタスズメバチの巣

コガタスズメバチの巣が作られるのは、主にツバキやキンモクセイなどの木の枝や、まれに人家の軒下など。
私たちの身近な場所に存在していますが、枝葉などで隠れて見つけにくいこともあるため、発見が遅れてしまうことが多いんです。

逆とっくり型の巣はコガタスズメバチならではの形状であり、5月ごろに女王バチ一匹によって作られる初期状態の巣なんです。
こちらの動画では、逆とっくり型の巣が作られる様子を確認できますよ。

6月をすぎると口の部分は働きバチによってかじり取られマーブル模様のボール型へと変化していきます。
働きバチの数が増えるにつれて、巣は丸い形状を保ったまま大きくなるんです。

ただし、巣は大きくなっても20cmほどのバレーボールサイズにしかなりません。
スズメバチの種類によっては大きさが60cmを超えるため、比較的小さい巣であることがわかります。

中にいる働きバチの数も、ピークを迎える9月〜10月ごろでも100匹程度と、他種のスズメバチよりも少ないんですよ。

小さい巣であっても、自力駆除が可能なのは逆とっくり型の巣の場合のみ
時期的には6月ごろまでであれば安全に駆除できるでしょう。

そこでこの後は、自力駆除のポイントや手順についてご紹介いたしますね。

すでにボール型の巣を作られている場合、働きバチに刺される危険性があるため、駆除は専門業者におまかせしてくださいね!

初期の巣を安全に駆除するポイント

コガタスズメバチの初期巣を安全に駆除するためのポイントは、次の3つです。

  1. 作業時には防護服を着用する
  2. 香水や整髪料など、ニオイが強いものは身につけない
  3. あたりが暗くなる、に作業する

作業の際は防護服を着用し、刺されても針が届かないように対策しましょう。
自治体によっては無料で貸し出しをしていますので、必ず準備してくださいね。

また、コガタスズメバチに限らず、スズメバチはニオイにとても敏感に反応します。
香水や制汗剤などを使用した状態での作業は厳禁ですよ。

駆除作業は、日没後の暗くなった時間帯に行うのがポイントです。
なぜなら日中の女王バチは巣の外で活動していますが、夜間は巣に戻っているため。
巣を撤去しても女王バチが生き残っていると再び巣を作られてしまう可能性があるので、確実に駆除できる時間帯を狙いましょう。

駆除の手順

防護服・スズメバチ用殺虫剤(2〜3本)・ゴミ袋を用意したら、以下の手順で駆除を行います。
暗い中での作業になるため、事前に巣の場所を確認しておきましょう。

  1. 巣から2〜3m離れた位置から殺虫剤を吹きかける
  2. スズメバチが巣から出てこなくなったら、巣を撤去する
  3. 巣をゴミ袋に入れて処分する
  4. 再発防止のため、殺虫剤を巣があった場所に吹きかける

駆除後はスズメバチの死骸が落ちていますが、素手で片付けてはいけません
スズメバチはたとえ死んでいても、反射的に腹部を動かして毒針を刺すことができるんですよ。

スズメバチ用殺虫剤には忌避効果も含まれているため、再発対策として最後に吹きかけておきましょう!

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ボール型の巣はプロに駆除の依頼を

コガタスズメバチの巣

すでにボール型になった巣を発見した場合や、自力駆除への不安が少しでもある方は、駆除を専門業者に依頼しましょう。

巣を守るためであれば、コガタスズメバチは容赦なく攻撃をしてきます。
刺されると強烈な痛みがあるだけでなく、最悪命を落とすこともあるんです…

どの業者を選べばいいのかわからない…という方へのオススメは、みんなのハチ駆除屋さんです!

みんなのハチ駆除屋さんの特徴は、なんといってもその丁寧さ

現地調査をした後に、必要な作業内容と料金を説明してから駆除をはじめてくれます。
しっかりと納得してから依頼できるため、不当な料金を請求された!といったトラブルを未然にふせげるんです。

もちろん再発対策もバッチリで、今後の予防方法についてもアドバイスしてくれますよ。

現地調査とお見積もりまでは無料、キャンセル料もかかりませんので、ぜひご依頼を検討してみてくださいね。

まとめ

この記事では、都心部での被害が増加しているコガタスズメバチについて詳しくご説明いたしました。
あらためて、重要なポイントを振り返りましょう。

  • コガタスズメバチはおとなしい性格だが、巣に刺激を与えてしまうと一斉に働きバチが襲ってくる
  • 見た目がそっくりなオオスズメバチとは「体の大きさ・顔の形・営巣場所」の違いで見分ける
  • 巣は5月ごろは逆とっくり型、6月以降はボール型になる

コガタスズメバチは大人しいとはいえ、毒をもつハチです。
刺されてしまうと命に関わるほどの危険性もありますので、巣を見つけた場合にはできるだけ近づかないようにしましょう。

6月以降の働きバチが増えはじめ、ボール型になった巣は自力で駆除せず、専門業者に駆除を依頼してくださいね。

コガタスズメバチに刺されるかもしれない…そんな恐怖から、あなたが1日でも早く解放されることをお祈りいたします。
それでは!

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