秋はスズメバチが凶暴に!正しい対策で危険な時期を乗り切ろう
投稿日:2024年4月1日
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「秋になるとスズメバチが凶暴化するって本当?」
「もし刺されたらどうするべきなんだろう…」
秋のスズメバチは攻撃性が高いため、刺されないようにしっかり対策しましょう!
スズメバチは秋になると、次の3つの理由から凶暴化するんです。
- 新女王バチを守るため
- エサが不足するため
- オオスズメバチからの攻撃を警戒しているため
この時期のスズメバチは直接的な刺激がなくとも、巣に近づいただけで襲ってくるほど警戒心と攻撃性が高い状態です。
そのため登山などに参加する際は、「黒い服や強いニオイがするものを身につけない」「手で追い払わない」などの、さまざまな刺激を与えないための行動を心がける必要があります。
対策が不十分だと、凶暴なスズメバチの大群に襲われてしまう…なんてことも。
とくに山間部では救急車の到着に時間がかかってしまうため、すぐに適切な治療を受けられず、症状が重症化してしまう可能性も考えられます。
しかしご安心ください。
この記事では秋のスズメバチ被害を防ぐために、次の3つの内容をご紹介いたします!
- スズメバチが秋に凶暴化する詳しい理由
- 秋のスズメバチ被害を防ぐ方法
- 家の周りで巣を見つけたときにとるべき行動
スズメバチの生態に関する疑問がなくなり、あなたが適切な対策方法を身につけることができましたら幸いです。
さっそくみていきましょう!
※「家の近くに大きい巣ができている!」という方は、絶対に巣に近づいてはいけません!
安全な場所に避難した上で、スズメバチ駆除の専門業者に依頼してくださいね。
【ハチおじ】スズメバチ大好きおじさんのスズメバチ相談室は、スズメバチに関するあらゆる悩みの解決を目的として運営しているサイトです。
豊富な知識や駆除経験を持つ歴30年のハチ愛好家・ハチおじが、生態や駆除方法、対策方法までスズメバチの悩みをまるっと解決します。
秋のスズメバチの生態:新女王バチとオスバチが生まれる
9月〜10月の秋ごろは、巣の中で新女王バチとオスバチが誕生します。
新女王バチとオスバチは、他巣のスズメバチと交尾を行うという重要な役割を持っているんです。
また働きバチの数もピークに達しており、1,000匹以上が巣の防衛やエサ集めを行っています。
そのため秋は一年の中で巣が最も大きくなる時期でもあり、最大で直径1メートルに及ぶこともあるんですよ(スズメバチの中でも最大級の巣を作るキイロスズメバチの場合など)。
活動時期はいつまで?スズメバチの危険な時期と対策を知って被害を防ぐ
スズメバチが秋に凶暴化する理由
なぜスズメバチは秋になると、これほどまでに攻撃的になるのでしょうか?
その理由は次の3つです。
- 新女王バチを守るため
- エサが不足するため
- オオスズメバチからの攻撃を警戒しているため
秋になると、凶暴化したスズメバチに襲われる被害が多数発生しています。
新潟県上越市では、10月に開催されたトレイルランニングレース中に、クロスズメバチの大群がランナーを襲うという被害が発生しました。
幸い命に別状はありませんでしたが、被害者数は24人にも及んでいます。
参考:桑又の山中でランナーがハチに刺される 上越妙高タウン情報
凶暴化する理由を知っておくことで、刺されないための正しい行動をとることができます。
しっかり確認していきましょう!
①新女王バチを守るため
秋はスズメバチにとって、種の存続をかけた重要な時期。
働きバチは外敵から新女王バチやオスバチを守るために、よりいっそう警戒心を強めるんです。
この時期にうっかり巣に近づいてしまうと、危機を察知した働きバチが一斉に襲ってくるんですよ。
②エサが不足するため
スズメバチがエサとするのは、昆虫や花の蜜・樹液など。
しかし秋になると気温が下がるため、エサの数が不足してしまいます。
その結果、数少ないエサを他巣のスズメバチにとられないために、働きバチは攻撃的になりエサ場を独占してしまうんです。
③オオスズメバチからの攻撃を警戒しているため
スズメバチの中でもとくに攻撃性の高いオオスズメバチは、エサが少なくなると他種のスズメバチやミツバチの巣を集団で襲うことがあります。
巣を守る働きバチを撃退したのち、中から幼虫やさなぎを奪いとってエサにするのです。
狙われるスズメバチたちはこの時期になると、オオスズメバチをはじめとする外敵に対して警戒心が強くなっているんですよ。
これら3つの理由から、スズメバチは秋になると凶暴化するんです。
秋のスズメバチ被害対策
スズメバチは攻撃する前に、敵の周囲を飛び回る「警戒行動」や、大アゴをカチカチと鳴らす「威嚇行動」といった攻撃のサインを出しています。
羽音やカチカチ音が聞こえたら、ゆっくりと低い姿勢でその場を離れましょう。
スズメバチや巣に刺激を与えなければ、刺される可能性は低いんですよ。
ここからは、凶暴になった秋のスズメバチ被害を防ぐ方法を、次の2つの状況にわけてさらに詳しくご紹介いたします。
それぞれの方法で、効果的な対策グッズもご紹介いたしますよ。
①【登山・キャンプ中】スズメバチに刺激を与えないように行動する
自然部では木の枝や土の中に巣があることが多く、スズメバチに遭遇する可能性が非常に高いんです。
刺されないために、以下3つのポイントを意識して行動しましょう。
- スズメバチを刺激するような服装(黒いもの、ひらひらと動くもの)は身につけない
- ニオイが強いもの(香水、制汗剤など)を使用しない
- 遭遇したときは、姿勢を低くしつつゆっくりその場を離れる
スズメバチは手や腕、足や顔などだけでなく、髪の毛が生えた頭部を刺すこともあります。
そのため白い長袖や帽子を被り、できるだけ素肌を露出させないように心がけてくださいね。
これらの行為はスズメバチに刺激を与えてしまうため、反撃を受けてしまうんですよ。
冷静に行動できるか不安な方は、携帯用のスズメバチ用殺虫剤を持ち歩くことをオススメします。
周囲を飛んでいるスズメバチを遠ざけるために使用しましょう。
スズメバチが追いかけてきたら
スズメバチが追いかけてきたとしても決して焦らず、低い姿勢でその場から離れ続けることが大切です。
スズメバチの追跡力は凄まじく、攻撃のために巣から40m以上追いかけてくることがあるほど。
こちらから刺激を与えなければいずれ追跡は終わるため、羽音が聞こえなくなるまで移動し続けましょう。
はじめは一匹だけでも…働きバチが集団で襲ってくることもある
スズメバチは攻撃のとき、敵にむかって毒液を吹きかけることがあります。
この毒液には興奮物質が含まれている他に、警報フェロモンとしての役割もあるんです。
フェロモンを感じ取り興奮状態になった仲間の働きバチたちは、一斉にニオイのもとへ集まって攻撃をはじめるんですよ。
スズメバチの毒は水に溶けやすいため、吹きかけられた毒液を感じ取ったらすぐに水で洗い流しましょう。
使用は控えてくださいね
刺されたときは応急処置を
スズメバチに刺されると、腫れや痛みなどの局所症状や、呼吸困難などの全身症状が出てしまいます。
山の中で刺された場合、すぐに病院へ向かうのは難しいですよね。
そのため次の手順に沿って応急処置を行い、少しでも症状の進行を和らげましょう。
- 刺された箇所を流水で洗い流しながら、指でつまんで毒液を絞り出す
- 抗ヒスタミン系の成分を含むステロイド軟膏を塗る
- 保冷剤や濡れタオルなどで刺された箇所を冷やす
こちらのポイズンリムーバーがあれば、より確実に毒液を絞りだせます。
口で吸い出すのはNG。毒が体内に入り込んでしまいます。
また、ステロイド軟膏はこちらがオススメです。
かゆみの原因物質であるヒスタミンに対して有効に作用します。
腫れやじんましんなどの症状が遅れて表れることもあるため、応急処置だけで安心せず、必ず病院で医師の診断を受けてくださいね。
②【家の周囲】殺虫剤や木酢液で寄せ付けない
「秋になると家の周りにスズメバチがやってくる…」という方は、よく見かける場所に次の2つの対策いずれかを施しましょう。
- 殺虫剤を吹きかける
- 木酢液を吹きかける
スズメバチ用の殺虫剤には、吹きかけた場所にスズメバチを寄せつけない忌避効果が見込めるものがあります。
とくにピレスロイド系成分の一種である「トラロメトリン」が含まれている殺虫剤であれば、忌避効果は1〜2週間ほど持続しますよ。
トラロメトリンが含まれている殺虫剤の中で、オススメはこちら。
噴射距離も長いため、手が届きにくい高所であってもしっかり吹きかけることができます。
また、木酢液にも忌避効果が見込めます。
スズメバチは木酢液の焦げ臭いニオイがする場所を、本能的に嫌って離れようとするのです。
自然由来の液体で薬剤などを含んでいないため、小さいお子さんがいる家庭でも安心して使用できますよ。
ニオイは人間にとっても強烈なため、必ず水で1:1に薄めてから散布しましょう。
何度対策してもスズメバチがやってくる!という方は、一度専門業者に現地調査を依頼してみることをオススメいたします。
ハチおじイチオシのみんなのハチ駆除屋さんであれば、現地調査・見積もりまでは無料で実施してくれますよ。
秋に見つけたスズメバチの巣を自力で駆除するのは危険なため、専門業者に依頼して一刻も早く駆除してしまいましょう!
スズメバチの巣を見つけたら、早めの駆除を!
秋ごろの凶暴な働きバチが潜むスズメバチの巣は、見つけ次第すぐに専門業者に依頼して撤去してしまうことが大切です。
みんなのハチ駆除屋さんの実績は70,000件以上。
危険なオオスズメバチの巣の駆除から、屋根裏などの作業が難しい場所にできた巣の撤去まで、幅広く対応してくれます。
また、必要な作業内容と料金は、念入りな現地調査の後に説明してくれます。
内容に納得できなければ無料でキャンセルもできるため、高額な料金を請求されそうで不安…という方も、安心してお見積もりを依頼できますよ。
「実際、専門業者に依頼するといくらくらいが相場なの?」と気になる方は、こちらの記事をチェック!
駆除料金を安くする3つのコツについてもご紹介しています!
【スズメバチ駆除の料金相場】安くする3つのコツとオススメ業者を紹介
巣を冬まで放置するのは危険!
ここまで秋のスズメバチの危険性をご紹介してきましたが、そんなスズメバチも11月〜12月になると、寿命をむかえて死んでしまいます。
唯一、新女王バチのみが土や樹木の中といった寒さをしのげる空間で冬眠し、暖かくなった4月ごろに再び活動をはじめるのです。
寿命でほとんどのスズメバチが死んでしまうため、冬になると巣の中は空っぽになります。
そのため、「いずれ自然とスズメバチがいなくなるなら、冬になるまで巣を放置してもいいの?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、凶暴化したスズメバチが潜む巣を、数ヶ月もの間そのままにしておくのはとても危険です。
あなただけでなく、家族や近隣住民にも被害が及んでしまうリスクが高くなってしまいますよ。
冬まで巣を放置することのリスクは他にもあります!
詳しくは、冬のスズメバチの生態について解説しているこちらの記事をご確認くださいね。
【冬のスズメバチ】過ごし方は?巣は空っぽ?生態を知って被害を防ぐ
巣が見つからなくても油断は禁物!
スズメバチは家の外壁にできた小さな隙間や土の中にでも巣を作るため、隠れた場所に巨大な巣ができているケースが非常に多いんです。
そのため、巣を見つけていなくても油断は禁物なんですよ。
スズメバチは以下のような場所によく巣を作ります。
巣がある場所を知っておくだけで、うっかり近づいて刺されてしまうといった不慮の事故を防げるでしょう。
少しでも自力での点検に不安を感じる方は決して無理をせず、業者の無料調査などを活用して、巣の有無を確認してくださいね。
まとめ
この記事では、秋のスズメバチの生態についてご紹介しました。
重要なポイントをあらためてお伝えしますね。
- 秋のスズメバチは凶暴化しているため、非常に危険
- 凶暴化する理由は大きく次の3つ
①新女王バチを守るため
②エサが不足するため
③オオスズメバチからの攻撃を警戒しているため - 巣を見つけたら自力で駆除しようとせず、専門業者に駆除を依頼する
とくに被害にあいやすい山の中で活動するときは、服装やニオイについて意識するだけでなく、遭遇したときの対処法についても注意しましょう。
スズメバチ被害をしっかり対策しつつ、安全にレジャーを楽しみましょう!
それでは!
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